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マンション購入で固定資産税の費用が気になる方へ 減税措置の活用で負担を抑える方法をご紹介

不動産ノウハウ

末廣 美琴

筆者 末廣 美琴

不動産キャリア6年

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マンションを購入する際、多くの方が気になるのが「毎年発生する費用」です。その中でも大きな負担となるのが固定資産税ですが、具体的にどのような金額がかかるのか、減税措置はあるのか、不安に感じていませんか?この記事では、マンション購入に必ずかかわる固定資産税の基本や、賢く費用を抑える軽減・減税措置について、分かりやすく解説します。不必要な不安を解消し、ご家族で安心して資金計画を立てられるようサポートします。

固定資産税とは何か、マンション購入時の費用負担の基本を知る

固定資産税は、想像以上に身近で毎年発生する費用です。土地や建物を所有している方には、市区町村から納税通知書が届き、課税標準額に税率をかけて税額が決定します。標準的な固定資産税率は1.4%、さらに都市計画税として最大で0.3%が加わりますので、合計で最大1.7%の税率が適用される場合もあります。

課税標準額の基となる評価額は、「再建築費用」に「経年による減価を表す減点補正率」を掛け合わせて算出されます。つまり、建物が経年で古くなっても、建築費が上昇していれば評価額が維持されたり、むしろ上昇するケースもあります。評価替えは原則として3年ごとに見直されます。

マンションの場合も同様に、土地(持分部分)と建物(専有部分)に対して毎年固定資産税がかかります。この税負担はライフプランにおいて無視できない項目であり、ご購入時には購入価格の他にこのような毎年発生する費用を見込んだ資金計画が重要となります。

項目内容備考
税率固定資産税 1.4%、都市計画税 最大0.3%自治体により異なる場合あり
評価方法再建築価格 × 経年減点補正率評価替えは3年ごと
負担の性質購入後毎年発生資金計画への影響大

このように、固定資産税は購入後も長期にわたって続く支出です。マンション購入を検討されているファミリーの方々は、返済計画や家計の見通しに加えて、こうした継続的な税負担についても忘れずに考慮していただくことが安心につながります。

土地部分の軽減措置で費用負担を抑える方法

マンションの土地部分に関しては、「住宅用地の特例」が適用され、大きく税負担を抑えることができます。以下の表は、区分ごとの軽減内容をまとめたものです。

区分 対象面積 固定資産税の課税標準
小規模住宅用地 1戸あたり200㎡以下の部分 評価額の1/6
一般住宅用地 200㎡を超える部分(家屋の10倍まで) 評価額の1/3

マンションの場合、住戸ごとに「200㎡×戸数分」が小規模住宅用地として認められるため、一般的には敷地全体が小規模住宅用地に該当しやすく、固定資産税の課税標準が評価額の1/6となるケースが多いです。この特例により、土地の税負担が大幅に軽減されます。

たとえば、300㎡の敷地に1戸のマンションがある場合、200㎡までは1/6、残り100㎡は1/3の課税標準で計算されます。一方、複数住戸を有するマンションでは「住戸数×200㎡」が小規模住宅用地として扱われるため、より広範な軽減を受けられる可能性があります。

また、この土地部分の軽減措置には適用期限が設けられておらず、住宅用地として利用している限り、継続して適用が受けられます。したがって、マンション購入後も長期にわたり固定資産税の負担が抑えられる点は、資金計画において大きな安心材料になるでしょう。

建物部分の軽減措置で新築マンションの税負担を軽減する

新築マンションを検討されているご家庭にとって、建物にかかる固定資産税の軽減措置は大きなメリットとなります。まず、一般的な新築マンションの場合、建物部分の固定資産税が新築後の一定期間、二分の一に軽減されます。この適用期間は通常5年間です。ただし、長期優良住宅として認定されている場合には、耐火構造や準耐火構造のマンションであれば、対象期間が7年間に延長されることがあります。ですので、耐火構造の長期優良住宅であれば、最大7年間は建物の税負担を大幅に抑えることが可能です 。

住宅の種類軽減期間軽減内容
一般の新築マンション5年間建物部分の固定資産税が1/2
認定長期優良住宅・耐火構造のマンション7年間建物部分の固定資産税が1/2

なお、この軽減措置を受けるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。具体的には、床面積が50平方メートル以上280平方メートル以下であること、住宅として使用されていることなどが要件です(マンションの場合は専有床面積の半分以上が居住部分であることなど) 。

軽減措置の終了後には、建物部分の固定資産税はもとの税額に戻ります。このとき、支払い額が倍になるように感じることもありますが、これは減税措置が終わったためであり、増税されたわけではありません。そのため、購入時には軽減措置期間後の税金負担も見越した資金計画を立てることが重要です 。

その他の減税措置と活用時の手続きポイント

マンション購入後、将来的な大規模修繕の計画を検討されているファミリーの皆さまにとって、「長寿命化促進税制」と呼ばれる減税制度が大変有用です。この制度では、一定の要件を満たしたマンションで長寿命化に資する大規模修繕工事(外壁塗装、床防水、屋根防水など)が行われた場合、工事完了年の翌年度に建物部分の固定資産税が減額されます。対象となる建物は築20年以上、総戸数10戸以上で、管理計画認定マンションまたは助言・指導を受けた管理組合に属する必要があります。

減額率は市町村の条例により異なりますが、一般的には1戸当たり100平方メートル相当分までを対象に、3分の1が標準的な目安とされています(東京23区では2分の1とするケースもあります)。

手続きには所定の申告が必要です。工事完了後3か月以内に「固定資産税減額申告書」に必要書類を添えて、自治体の税務窓口へ提出します。必要書類には、大規模修繕等証明書、過去工事証明書、管理計画認定通知書または助言・指導証明書などが含まれます。管理組合の理事長などがまとめて提出できる場合もあり、個別申告の手間を省くことが可能です。

以下に、申請に必要な主なポイントを表形式で整理します。

項目内容(概要)備考
適用対象の要件築20年以上・戸数10戸以上・過去の長寿命化工事の実施・管理計画認定または助言・指導受けた管理体制改修が2回目以降であることが必要な場合あり
減額内容100㎡までの建物部分の固定資産税を条例で定める割合だけ減額(通常は1/3、地域によっては1/2)都市計画税は対象外です
申請手続き工事完了から3か月以内に申告書と証明書類を提出管理組合が一括して申請することも可能

申請手続きに漏れがあると、減税措置が受けられない可能性があります。課税明細書や納税通知書を見逃さず、工事完了後は速やかに申告期限内に対応いただくことをおすすめします。

まとめ

マンションを購入する際には、毎年発生する固定資産税や都市計画税などの費用があるため、しっかりと資金計画を立てることが大切です。土地や建物それぞれに軽減措置が設けられており、特に新築マンションや一定面積以内の住宅用地では税負担を大きく抑えることができます。これらの軽減措置や減税制度を活用するには、適用条件や申請手続き、期限を正しく理解し、期日内に手続きを行うことが重要です。税制のポイントを押さえ、賢くマンション購入を進めましょう。

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