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中古マンションと戸建てのリノベーションとは?物件選びや費用の考え方も解説

不動産ノウハウ

末廣 美琴

筆者 末廣 美琴

不動産キャリア6年

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中古マンションや戸建てをリノベーションして、自分らしい住まいを手に入れたいと考える方が増えています。しかし、どのような物件を選べば良いのか、リノベーションでどんなことができるのか、不安や疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。この記事では、「中古マンション・戸建てリノベーション」を検討する際に押さえておきたい物件選びのコツや、具体的なポイントをわかりやすくご紹介します。理想の住まいを実現する第一歩として、ぜひ参考にしてください。

リノベーション向き物件の選び方(中古マンション・戸建て共通)

リノベーション前提で中古のマンションや戸建てを選ぶことにはいくつかのメリットがあります。まず、新築に比べて物件価格を抑えやすく、さらに自分らしい間取りや内装に仕立てられる自由度が魅力です。また、希望の立地やエリアで物件が見つけやすくなる点も大きな利点です。中でも築20~30年程度の物件は価格が安定しやすく、コスト対効果が高い傾向があります。 

築年数が古いほど物件価格は下がる傾向にありますが、築20~30年の中古物件は価格が落ち着くことが多く、リノベーションに向いた予算配分がしやすい時期といえます。とくに20年以上経過した物件であれば、新築に比べて総額で20〜30%安くなるケースもあります。 

構造面では、リノベーションのしやすさに大きな違いが出ます。マンションでは、柱と梁で支える「ラーメン構造」が間取り変更の自由度が高くおすすめです。一方「壁式構造」は壁自体が耐力部分になっているため変更しにくい点があります。 

戸建てでは、在来軸組工法(木造の柱・梁構造)がリノベーションや間取り変更しやすい構造です。2000年6月以降に建築確認申請された物件であれば、耐震面での安心感もあり、基本性能工事費を抑えることができます。 

項目中古マンション中古戸建て
築年数の目安20~30年(価格安定)20~30年(耐震確認推奨)
構造の特徴ラーメン構造(間取り変更に強い)在来軸組工法(柱と梁で構成、変更容易)
予算配分の考え方物件価格+リノベ費用で総額を調整建物劣化や耐震費用を含めた計画が重要

中古マンションのリノベーション検討時の視点

中古マンションのリノベーションを考える際には、まず建物の構造を理解することが重要です。マンションの多くは柱と梁で支えるラーメン構造のため、スケルトン工事による間取り変更が比較的自由に行えます。ただし、管理規約や共用部との境界制限によって制約がある場合もありますので、事前に確認が必要です。

ポイント内容注意点
構造種類ラーメン構造が多く、スケルトンリノベに対応梁・柱位置や共用部分の制約を確認
間取りの自由度間仕切りの撤去や移動が可能配管・配線の位置変更には制限あり
予算感工事費用の目安:全面改修で800~1,500万円程度築年数・設備グレードで費用差が大きい

間取り変更や設備更新がどこまで可能かは、物件の構造や管理規約、配管・配線の位置に大きく左右されます。例えば、共用部分にまたがる配管を移動すると、管理組合の許可や構造補強が必要になることがあります。このような制約を事前に把握するためには、リノベーション会社や建築士による現地調査を受け、設計プランと規約関係を慎重に検討することが欠かせません。

工事費の目安としては、60平方メートルの全面リノベーションで900万~1,380万円が一般的です。また、部分リフォームなら300万~500万円程度が目安となる場合もあります。予算オーバーを避けるためには、工事範囲を優先順位で整理し、複数社から見積もりを取得して内容を比較検討することが効果的です。さらに、工事費に含まれない諸費用(設計料・管理費・申請費など)も予算に見込んでおくと安心です。

中古戸建てのリノベーション検討時の視点

中古戸建てのリノベーションを検討する際には、構造の特徴・業者との連携・資金配分を明確にすることが成功の鍵になります。

まず、構造面では「在来軸組工法」の戸建てがリノベーションに適しています。この工法は柱や梁などで支える構造のため、壁を撤去したり間取りを大胆に変更したりする自由度が高く、工務店による施工ノウハウも豊富です。

次に、物件探しとリノベーション計画は同時進行で進めることが重要です。信頼できる工務店やリノベーション会社と連携し、内覧時から構造の可否や費用感を共有することで、実現可能なプランをスピーディに検討できます。特に耐震補強の要否など専門家の視点が必要な要素を見逃さないようにしましょう。

さらに、費用の目安や資金配分を理解することも不可欠です。以下の表に目安をまとめました。

項目費用目安
スケルトン・フルリノベ(戸建て)約600万~2,500万円(2~3LDK程度で600万~1,000万円が多い)
㎡単価相場15万~22万円/㎡(フルリノベ)
築年数による費用目安築15~30年:500万円~、築30~40年:1,000万円~、築40年以上:1,500万円~

予算管理においては、物件購入費とリノベーション費用のバランスを図りながら、将来必要な補強や設備更新も視野に入れて計画を立てることが大切です。

中古マンション・戸建てでのリノベーション成功に向けた基本ステップ

中古物件の購入とリノベーションを同時に進めることは、理想の住まいをかなえるためのとても重要なステップです。不動産とリノベーションを別々に考えるのではなく、一体として計画することで、費用やスケジュールの無駄を省きやすくなります。購入時に建築や設備の状態、構造の制約などを把握し、リノベ会社と連携しながら進めることで、想定外の費用増や設計の制限を避けられます。これは「ワンストップ」で物件探しとリノベを同時に行う手法としても推奨されています。

ステップ内容メリット
予算設定物件価格+リノベ費用の合計を明確に決める費用のバランスを保ち、過不足を防ぐ
物件選び構造、立地、築年数など希望条件を整理理想の間取りや将来の変更を見据えた選択が可能に
計画立案ライフスタイルに合った間取りや設備を明確化暮らしやすさを重視したプランが立てられる

まずは、ご自身のライフスタイルや予算に合ったリノベーションの方向性を明確にし、それに基づいて物件を選ぶことが重要です。総予算を最初に決めることで、物件価格とリノベ費用の配分をバランスよく調整できます。例えば総額5,000万円を想定した場合、物件価格は3,500~4,000万円、リノベ費用は1,000~1,500万円程度というような配分が多くの事例でも見られます。

さらに、大切なのは自分たちの暮らしに合った間取りや設備、建物構造に注目する視点です。回遊動線や在宅ワークのスペース、収納計画など、お住まいになる方の暮らし方を踏まえた設計を最初から意識することで、後々の修正や追加工事を減らし、満足度の高いリノベーションが実現できます。

まとめ

中古マンションや中古戸建てのリノベーションは、理想の住まいを実現するための有力な選択肢です。築年数による価格の違いや、適した構造を理解することで、無駄のない予算配分や計画が可能となります。それぞれの物件に合ったリノベーションの進め方や費用の考え方、さらにライフスタイルに合わせた間取りや設備を選ぶ視点も重要です。物件探しとリノベーション計画は同時進行が効果的であり、安心して進めていくためにも事前の準備と情報収集をしっかり行いましょう。リノベーションによって、新たな暮らしの可能性が大きく広がります。

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